TOEICという言葉を1度は耳にしたことがありませんか?TOEICは就職活動から就職後のキャリアアップまで、さまざまな場面で活用することができる英語のスコアです。TOEICのスコアが高ければ高いほど、日常会話の中で英語を使うことができるという証明になり、仕事の中でも役立てることができます。
今回のコラムでは、 TOEICの活用方法やスコアの基準についてお伝えします。この機会にTOEICについて詳しく知ってみませんか。
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TOEICとは、 ビジネスや日常会話で使う実用的な英語の能力を測ることを目的としたテストです。実は、TOEICにもいろいろ種類があるのですが、一般的にTOEICというとTOEIC Listening & Reading Testを指し、「聞く能力」と「読む能力」を測ります。今回は、そちらのテストについて詳しくご説明します。
TOEICはリスニングとリーディングで構成されたテストのことです。リスニングが45分、リーディングが75分の合計120分間で問題を解くテストです。それぞれ、100問ずつ問題があり、合計で200問あります。マークシート方式で、出題形式から回答方法まですべて英語のみで構成されているので、TOEICを受ける前に事前に練習問題を解いておけば、本番で焦る心配はありません。
TOEICの出題形式は毎回同じで、リスニングは写真描写問題、応答問題、会話問題、説明文問題の4つで構成されています。リーディングは短文穴受け問題、長文穴埋め問題、長文読解問題の3つで構成されていて、合計で200問です。
TOEICの結果は、Official Score Certificate(公式認定証)と呼ばれる1枚の紙にすべて書かれています。公式認定証は基本的に試験日から1か月後に自宅へと届けられます。ただし、インターネットで申し込んだ場合には郵送よりも少し早めにインターネット内で結果を確認することが可能です。
結果は、リスニングとリーディングがそれぞれ5~495点の間でスコアとして表されます。また、リスニングとリーディングを合計したスコアが10~990点の間で結果として表されます。さらに、あなたのTOEICのスコアが受験生全員の中でどのくらいの位置するのかという指標や、長所や短所、正答数も書かれているため、今後の英語勉強の参考にすることができるのです。
この結果を、 就職活動や受験、キャリアアップなどに役立てることができます。また、資格の取得などにも使うことができるため、TOEICは1度受けておいたほうがいいテストではないでしょうか。
TOEICは基本的に毎月おこなわれているので、1度受けてみて、自分の実力を確かめてみるのもいいかもしれません。
前章のTOEICについての説明の中で、TOEICのスコアは合計で10~990点の間で表されるとお伝えしました。 TOEICの平均的なスコアはたいてい560点~580点くらいの間になることが多いです。そのようなTOEICのスコアが900点以上というのは一般的に、かなり高レベルだといえるのです。この章ではスコア別にどれくらいのレベルなのかをご説明していきます。
専門分野の高度な専門書を十分に理解することができ、流ちょうに英語を話すことができるレベルです。かなり ネイティブに近いレベルだといえるでしょう。
英語のインターネットページから情報や資料を探すことや、日常の中で発生した問題の議論についていけるレベルです。日常会話であれば問題なく応答でき、 仕事をするうえでも十分支障がないレベルだといえるでしょう。
ある程度の日常会話であれば問題がなく、仕事のやり方についての説明も理解できるため、 そこまで仕事で苦労することはないレベルです。ただし、複雑な問題についてはまだ少しうまく会話ができないことも多いでしょう。
簡単な仕事であれば理解でき、ゆっくり話してもらえれば 英語をある程度理解できるレベルです。
交通機関の時刻表を理解でき、 簡単な質問であれば応答できるレベルです。
看板を見て、どのような店なのかを理解できるレベルです。ただ、すぐに内容を理解して応答することは難しいでしょう。
これが大まかなTOEICのスコアの指標です。英語を使って仕事をする場合は、750~800点以上は欲しいといわれます。
大手企業ではTOEICのスコアを重視することが多いです。そのため、多くの大手企業ではエントリーシートにTOEICの点数を記入する欄があります。また、多くの大学では講義科目の中にTOEICがあったり、TOEICを1度は受験するようにいわれたりするのではないでしょうか。
履歴書に書けるTOEICの点数は、一般的に 600点以上が目安といわれています。その理由として挙げられるのが、TOEICの平均スコアが560~580点くらいであることや、企業の管理職への昇進が600点以上であるところが増えていることです。また600点は、仕事をするうえで簡単な英語の業務をこなすことができるレベルというのも、理由のひとつに挙げられるのではないでしょうか。
ただし、600点以下であっても履歴書に書いても問題ありません。あなたが希望する就職先が外資系企業や大手企業である場合は、希望する企業が求めているTOEICのスコアより低いときは、あまり書くことをおすすめできません。しかし、そうではない場合は書いておいた方が、就活をおこなううえで有利になることも多いでしょう。
また、履歴書やエントリーシートにTOEICのスコアを書く場合には、受験してから2年以内のスコアを書くようにしましょう。実のところ、TOEICのスコアに有効期限はないといえます。しかし、過去に高得点が取れたとしても現在でも同じような点数が取れるとは限りません。そのため、現在これくらいの英語力があるとアピールするためにも、できるだけ新しい結果を企業に提出への印象もいいはずです。
TOEICの勉強は目標をもっておこなうことが大切です。目指す目標を決めて勉強をすることで、モチベーションが上がり、スコアが上昇するはずです。
しかし、TOEICの勉強をいちいち家でするのは面倒だと考える人もいるかもしれません。TOEICは日常会話ができるレベルの英語力さえあれば、 800点~900点は取れるテストだといわれています。そのため、もしもTOEICの点数を一気に上げたいと考えているのであれば、留学が効果的な方法です。留学であれば、日常的な会話を使う機会が多くあるため、自然と英語を使うことができます。
その結果、ある程度留学をしていれば、ネイティブと話す機会に恵まれているため、自然と日常会話が身につき、TOEICのスコアが帰国後に受験したときの方が帰国前よりも上がっているはずです。
TOEICは就職活動から就職後まで、多くの場面で活用できる英語のテストです。まだ、1度も受けたことがないのであれば、1度受けてみることで、今のあなたの英語力がどれくらいなのかを知るよい指標になると思います。また、結果を活用することで、あなたの長所や短所がはっきりとわかり、今後の英語の勉強に役立つはずです。
もしも、TOEICのスコアを大幅に上げたいと考えている場合には、留学することも方法のひとつです。今回のコラムで、TOEICが現在の日本でいかに多く利用されているかを知っていただけたのでないかと思います。まずは、TOEICを受けて自分の実力を確認してみませんか。